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Google Ad Grants

Google Ad Grantsの運用支援を始めて2年近くが経過しました。 ・ボランティアで運営されているNPO法人 ・大阪ではかなり多くの人に認知された財団 ・職員が在籍して運営基盤が整ったNPO法人 など、数は少ないですが密度の濃いお付き合いをさせていただき、開始当初の頃よりも理解が深まりました。1年以上使ってみて改めて今思うことなどを紹介させていただきます。

Google Ad Grantsは極めて強力な広報ツール

改めて、毎月10,000$分の広告を使えるツールという時点で強力であるということは伝わるかと思いますが、「どれくらいなのか?」というとピンと来ないでしょう。

Google Ad Grantsは1クリックあたり2$以内で、10,000$分の広告を毎月使えるということは、上限一杯まで活用できれば1か月に5,000クリック獲得できる計算になります。

上限一杯使って5,000クリック…、
というと少ない印象を持たれる方も少なくありません。
ではこの5,000クリックは蓋を開けるとどのような数字なのかを紐解きましょう。

・[5,000クリック ≒ 5,000人]
得られたクリックのほとんどは新規のユーザーです。
毎月多くの活動を目にしていただく機会が得られている、ということになります。
・[一日あたり166人]
平均すると166人の方に毎日、活動内容をお伝えしているのと同じ意味になります。
・[その5,000人は、高い確率で興味がある人]
サイトに入ってくる人は例外なく「Google検索」で調べものをしていてサイトへ辿り着いた方です。団体名で調べてくる方ではなく「活動内容」に少なからず興味がある方です。

こういった特性を持つ5,000クリックですから活動内容に共感が得られれば、理解者が増えて事業収益が増えることや活動内容の幅が増えることも可能です。

Google Ad Grantsがもたらす効果

Google Ad Grantsの趣旨の通り、世界を変えようと活動している団体の認知度向上に効果を発揮します。
株式会社とは違い、非営利団体は目的は多様ですが

1. 問題を多くの方に知ってもらう 2. 活動内容を多くの方に知ってもらう 3. その結果、協力者を始めとした活動資源が増える 4. その結果、事業収益が増える

といったことに活躍を期待できます。
寄付金額を増やすことを目的に始められる方も多いと思いますが、そこだけを目的に始めてもうまくいく可能性は低いでしょう。
その理由は後述します。

Google Ad Grantsが向いている団体

非営利活動団体はほとんどの場合、Google Ad Grantsでウェブサイトに良い効果をもたらしますが、特に良い影響を与えるのは「社会問題の解決を目的に活動し、事業収益によって活動運営費が成立している」団体です。

反対に「地域ボランティア色が強く、事業収益性が無く寄附金や助成金のみが収益源である」団体にはあまり大きな効果を与えないことが多いです。これは、Google Ad GrantsがGoogle検索広告を使った助成サービスであることが起因しています。

つまり、

・世の中に広く関心が強い問題ほど多く調べられている ・問題に社会性が強いほどビジネス的に競合が少なく、1クリックあたり2$以内の制限を受けにくい

ことからGoogle Ad Grantsが有効に活用しやすい傾向があります。

具体的に例えば、

独立開業を支援する団体などの場合「資金調達のご相談」などがウェブサイト上で最もきて欲しい問い合わせになります。この場合、Google Ad Grantsでは「資金調達」もしくは「開業資金」「融資」といったキーワードを軸に、広告出稿を検討することになります。

その場合、Google広告での金額は1クリックあたり$2.31~$26.13となります。Google Ad Grantsは1クリックあたり2$以下の制限を受けますのでまず広告を表示させることすらできないでしょう。

これは「融資」といったキーワードで、他の金融事業者が広告を出稿しており、より上部に表示したいために競争されていることから1クリックあたりの金額が高いことに理由があります。

こういった場合、ビジネス的に競合するキーワードから外して検討する必要があります。

参考までに「農業 起業」といったキーワードは$2以内で収まっていますので広告を表示できる可能性があり、農業で起業する人数と廃業する人数の推移を掲載したり、独立開業するにあたっての独特の必要経費や設備に関する説明、事業シミュレーションの立て方などを掲載することで農業を起業したい人からの相談を獲得することはできるかもしれません。

1年以上Google Ad Grantsを使ってみて、よくビジネスユースされるキーワード(例:セミナー など)はGoogle Ad Grantsでは苦戦すると理解しています。

Google Ad Grantsで寄付金を獲得できるか

Google Ad Grantsのご相談をいただく場合、ほとんどの方が「寄付金の獲得」をご要望されます。これについては色々と思考錯誤し、トライ&エラーを繰り返しましたが現段階で「Google Ad Grantsによって寄付金を獲得することは不可能」と回答しています。

根拠は2つあり、ひとつは
1. 寄付関連で広告を表示できない

寄付に関しては1クリックあたりの単価が2$以内で収まることはほとんどなく、まず十分に広告を表示させることが困難です。
ふたつめに

2. Google Ad Grantsが獲得できるのは新規ユーザーである という点です。
どれだけ活動内容に共感し、感動したとしても寄付までする人はほとんどいません。(ゼロとは言いませんが…)
寄付という行動にはリアルな関係性が必要で、会ったことが無く、実態を確認していない団体に寄付する人は極めて稀ですのでGoogle Ad Grantsによってウェブサイトに訪れたユーザーが寄付をすることはほぼ非現実的と考えてよいでしょう。

Google Ad Grantsによって寄付金を獲得できる流れはひとつだけ 1. ウェブサイトを見てもらい、活動内容に共感していただく 2. 活動内容に参加していただき、実態を確認していただく 3. 活動内容の尊さを体感していただき、関係性を深める 4. 受け付ける寄付金額によってどのようなことが起こるかを説明する の流れを経てお願いした場合のみ寄付してくださる方が一定の割合でいらっしゃるようです。(キャッチーで魅力的なリターンを用意できる場合などはクラウドファンディングサービスを利用したほうが現実的かもしれません。)

すぐ諦めない

Google Ad Grantsを始めた頃は、思うように広告を表示させることができず、挫けそうになります。リスティング広告を経験したことがある方は、特にこういった状態になるかと思います。

Google Ad GrantsはSEOとリスティング広告の中間に位置するようなもので、単にお金のかからないリスティング広告と認識すると挫けそうになるほど広告が表示されません

品質スコアを高めることに集中するとうまくいく

1クリックあたり2$以内という制限がありますから、入札単価のコントロールはできません。コントロールできるのは基本的に「キーワード」「広告文」「ランディングページ」です。

この3つの組み合わせによって品質スコアが設定され、それによってクリック単価が下がることから広告の表示回数が増えます。
品質スコアを高めるために大切なことに優先順位をつけるならば 1. 活動内容を適切に説明するランディングページ 2. LPの中身を説明する適切な広告文 3. キーワードの選択 の順だと思っています。

通常、ビジネスユースのランディングページを構築する際、「商品のメリットや効果」「価格の優位性」「限定感」などを演出して作成しますが、Google Ad Grantsの場合は大きく異なります。

ビジネスユースのキーワードではないわけですから「問題の提起や深刻さの説明」「問題解決の必要性と理由」といったことを深く説明するページが高く評価されます

ランディングページでこれらを丁寧につくりこむことがGoogle Ad Grantsでの成功の一歩となります。

品質スコアを高める≒社会問題を説明し、活動内容を適切に伝える

このことに集中すると広告が表示される回数が増え、見てくれる方が増え、SNSでシェアされ、メディアに紹介され、活動がうまく循環するサイクルができます。

開始から1年7か月後のアクセス解析

地道に改善を重ねると、驚くような数値にまで成長します。
以下の解析画像はGoogle Ad Grantsを開始した月(2018年3月)と、1年7か月後現在(2019年10月)の数値の比較ですが約10倍の、16,000人の方に見ていただけるサイトに成長しました。

コンバージョンの数値は計測の仕方を変更したのもありますが約100倍ほどにまで成長しています。

素晴らしい活動は世に深く知られる必要があると思います。
当方であればGoogle Ad Grantsの導入サポートから運用サポートまでお手伝いできますので、どうぞお問い合わせください。

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NOONは大阪府堺市を拠点に、個人でウェブ制作をおこなっています。
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